2024年2月16日から確定申告がはじまりました。
2023年10月に「インボイス制度」が始まってから初めての確定申告です。
わたしはフリーランスとしてお仕事をしていますが、インボイス登録はしない選択をしました。
今回は、フリーランスの確定申告2024。インボイス登録しなかった結果と値下げの実情についてお話します。
フリーランスの確定申告2024!青色?白色?
わたしがフリーランスになったのは、2010年(平成22年)のことです。
理由はとってもシンプルで、それまで「雇用」であった関係が「業務委託契約」に変更となったからです。
業務内容は別段変わることもなく、勤務先が変更になることもありません。
社会保険等は「国民健康保険」「国民年金」になりますから、老後に期待や希望は抱けない今日この頃です。涙
さてさて。確定申告には「青色申告」「白色申告」がありますが、わたしは「青色申告」を選択しています。
毎年のことですが、このシーズンが来ると、会計ソフトに売上や経費を入力するという大仕事がやってきます。
そして「あんなに頑張っていたのに…気のせいだったのかしら…」という現実に打ちのめされる瞬間でもあります。(笑)
収入や支出を入力するときに「勘定科目」をどうすればよいかで迷うことも多いものですよね。
わたしは「商工会」と「青色申告会」の会員になっています。
困ったときには、相談に乗ってもらえますし、アドバイスを頂けることもあるので助かっています。減価償却とか、支払利息とか、まったく知識がない私にも、とても良く対応してくださいましたよ。
肌身で感じる「インボイス制度」
昨年、2023年の10月から始まった「インボイス制度」(※消費税関連のこと)
ニュースやインターネットでも、この話題はたびたび取り上げられますが、部分を抜粋と切り口の見せ方で、ものすごく受け取る側が勘違いしやすい状況が整ってしまっていると感じています。
名目上の目的は「消費税の複数税率のもと(10%と8%)取引の正確な消費税額と消費税率を把握すること」「そのためには、適確請求書の発行が必要」。
消費税の納税については「インボイスで取引ごとの消費税を正しく証明できれば、消費税の納税の際に、仕入分の消費税と売上分の消費税を、相殺処理で控除できますよ。」ということです。
諸々の細かな話は省きますが、ぶっちゃけ、事業者に降りかかってくる問題点は後半の部分。インボイスがあるか、無いかで、個々の取引額を控除に使えるかどうかが違ってくるということですよね。
この適確請求書がインボイス。たしかに、インボイスを発行して取引の内訳を明確にするのは、良いことだし必要だと思います。
ですが、インボイスを発行するためには「課税事業者」にならなければいけないという条件があるのですね。
そもそも売上の少ないフリーランスのわたしにとっては、課税事業者になるかどうかの選択は、非常に大きな問題です。
いろいろ悩んだのですが、結果的に、わたしはインボイス登録をしないことにしました。
ちなにみ、わたしの周りのフリーランスの方は、インボイス登録した方が50%いるかどうかって感じ。業種、業界的には「そうだろうな」と思います。
インボイス登録しなかった結果と値下げの実情
さてさて。「インボイス登録しない」という選択をしたわたしですが、お仕事への影響についてお話します。
現在はフリーランスとして、いくつかの業務を抱えていますが、大きく変化・影響があったのは1社だけでした。
どのように変化したかというと、やはり「消費税の部分」が大きく影響します。
わたしはサービス業として、お仕事を業務委託で受けていますが、次のような変更がありました。
【変更前】代金+消費税10%
【変更後】代金+消費税相当額8%
※源泉徴収は(代金+消費税相当額8%)が対象に変更
と、いった具合で折り合いがつきました。
消費税相当額の部分は、インボイス制度の経過措置(特例)で、インボイスがない取引は、その内の消費税額の80%(消費税8%分)を消費税額控除に利用できるという理由から出てきた数字です。
ただし、この割合は、今後、どんどん縮小されていきますがら、結果的には賃下げになっていくことは明らかなんですよね。汗
ありがたいことに、取引がなくなったり、中止になったりという案件は1つもありませんでした。
初めての取引先も「いいよいいよー」と、言って頂けたことに心も救われる場面が多かったです。
確定申告を終えた感想
なんやかんやで、2月末には確定申告を終えることできました。
これまでとの大きな違いは、e-taxの入力項目が若干変わったかなぁ~くらいでしたが、リアルな1年分の数字の動きを目の当たりにすると、衝撃力はキツい!
入ってくる額は昨年よりも10%くらい下がっていました。ですが、出ていく分は増えていたんですよね。
とくに、ガソリン代や電気代、備品購入なんかも、節約していたはずなのですけど、額面的には、物価上昇がリアルに数字に出てきていると感じました。
このままではアカン!次の確定申告では収入が増えていることを祈って頑張る!!
ということで、今回は、フリーランスの確定申告2024。インボイス登録しなかった結果と値下げの実情についてお話しました。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
今回の記事がみなさんの参考になればうれしいです。